
昭和38年7月に「不動産鑑定評価に関する法律」が制定され、それまで手法が不統一で権威と信頼性がやや乏しかった鑑定評価制度が、以後一躍世間の脚光を浴び、社会的に重要な役割を果たすようになってから早いもので52年たちました。
近年、同法も根本的に改正の気運が高まり、今まで何段階も経なければ、「鑑定士」となれず、極めて難しいとされていた不動産鑑定士制度も、司法試験や公認会計士試験と同様に一元化されるようになりました。
また、司法制度改革に伴い、不動産鑑定士も司法の分野への進出が更に多く認められるようになりました。
今までも民事、家事調停委員、民事鑑定委員、司法委員、家事参与員等、不動産鑑定士の司法への分野への進出も多く広い分野にわたっての活躍が認められてきましたが、ここへきてさらにA.D.R(裁判外紛争解決)の分野にも進出すべく日本不動産鑑定協会をあげて、取り組んでおります。
ところで、私は昭和41年に不動産鑑定士の資格を取得して以来、京都地方裁判所鑑定委員調停委員、司法委員、競売評価人、京都家庭裁判所調停委員、参与員等を歴任してまいりました。
この経験を活かして、これからも積極的にA.D.R活動にも取り組みたいと考えております。
よろしく御引立て賜りますよう、御挨拶申し上げます。
(平成27年1月)